本来なら中学2年になっている春。
でも、わたしはいまだに中学に入れずにいた。
足の具合はよくなっていたけれど、それとは逆にわたしの精神状態は悪化して、
精神状態が悪化しだすと、今度は身体の至る所に病気を持つようになった。
「病は気から」とは、まさにこのこと。
わたしの担当は当然ながら変えられて、母さんはわたしの看病をしながら、わたしと同じように体調が悪くなって行った。
母さんはこの時、『女』として先生に付くか、『母』としてわたしの側に居るか、すごく悩んでいたんだと思う。
先生と暮らしたいけど、わたしも失いたくない。
母さんは欲張りすぎていた。
母さんは日に日に体調が悪くなって、わたしと同じように、もしくはそれ以上に心神耗弱していて、
けれどわたしにそのような素振りを見せることはなかった。
わたしにストレスをぶつけた所で、解決するわけでもないし、なんやかんやで母さんはわたしを愛してくれている。
だから、娘に怒鳴り散らすなんて出来ないんだろうし、わたしが病気にかかったことに対して、母さんは負い目を感じていた。
だから、母さんはわたしをけして責めなかった