日に日にやつれて病的になっていく母さんを見て、わたしは思った。
果たして母さんの幸せとは一体なんなんだろうか。
母さんは父さんと出会って、幸せだった?
わたしを産んでよかった?
今の母さんには「わたし」とう存在が邪魔ではないだろうか。
いや、母さんがそう思っていなくてもわたしはそう思う。
先生との再婚で母さんはまた、幸せになれるのならそれでよかったのではないだろうか。
わたしが反対したばかりに、わたしが色々問題を起こすばかりに、母さんは幸せになれないのかもしれない。
わたしが意固地になるばかりに、母さんは病的になっているのかもしれない。
母さんを蝕んでいるのは、わたしだ。