雨は止んでいる。

放課後の教室に、雲の合間から夕日が差し込む。

夕日は俺とをオレンジ色に彩る。

木の葉からは玉露が滴り、ぽとりぽとり、とオレンジの涙を落とす。





心にも雨は降っていない。

が雨を払拭してくれたから。

あの日以来、真っ暗だった俺の世界を彩りあるものに変えてくれた。







もう、悩まない。

もう、迷わない。

導かれた道を俺は歩いていくんだから。




後ろを振り向かず、ゆっくり自分のペースで。







俺は大人になる。











雨の日の独白







だからも。

もう、そろそろ親御さんを許してやってほしい。

そう思ったけれど、今言うことじゃねぇな。








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