わたしが飛び降りた時、母さんは泣きながらわたしに説教を垂れた。
「わたしにはあなたしかいないの」なんて安いセリフつき。
先生にも怒られた。親でもないのに。親戚でもないのに。
そう考えると、さっきまでの怒りがさらに爆発しそうで。
自分たちだけ幸せになろうとして、調子いいこと言うのが許せない。
でもその怒りを解消しようとする手だてがない。
さっき飛び降りたから、今は体中が痛くてたまらない。
このバカ親たちにわたしの苦しみをわからせてやらないと気が済まない。
ついに、わたしはこいつらに言ってしまった。
「……偽善者。わたしなんかいらないくせに」